リアルはスゴイ!のと、臍曲がりな私#漫画#リアル#井上雄彦
私は漫画が大好きなんですが、気に入った漫画は作家さんへ印税が入るように、きちんと買うようにしています。
リアルはスゴイです! きれいごとでないのが良い!
障害者を差別なく語るというのは、とても難しいことだと思います。
障害者にとっては、馬鹿にすることだけでなく、擁護することすらも差別になります。
健常者の「障害者はかわいそう」、「障害者は大変だ」、そういう感情も、実は差別です。
障害とは何か、差別とは何か、そうした問題を理屈ではなく感覚的にびしびしと伝えてきます。
しかも、登場人物ひとりひとりの生活背景、性格、人間性がとても細やかに描かれています。
人と人との関係性が絶妙に交差して物語が進んで、物語にどんどん引き込まれます。
それで、勇気がもらえる。
自分もがんばろうと思える。
ひとつだけ、臍曲がりな私が考えるのは、悪意というのは、何らかの過去の背景があって芽生えてくるものだろうかという疑問です。
私は子供の頃、誰に教えられたわけでもない、ぶさいくな女の子に嫌悪を感じてイジメを働いたことがあります。
今ではずいぶんひどいことをしたと思いますが、それでも今でさえ、理由もなく誰かを口で負かしてすっきりしたいという願望がわくことがあります。
こうした思考は、この物語には不要なんだろうなと思います。
でもね。
私、この漫画から元気をもらってるくせに、どこかで「みんながみんなこうじゃないよ、先天的に悪意があり、どう転がっても悪にしかなり得ない人もいるよ、きれいごとだよ」って思っちゃうのも事実です。
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